侮辱罪の処罰例

弊社のニュースレター(インテリジェンス2月号)に、侮辱罪で処罰された前例をテーマにしたクイズを出題しました。

□ 出題の背景

かねてから侮辱的な発言を受けた被害を、警察に届け出ることができるかについてのご相談を受けてきました。最近では、パワハラ、セクハラばかりでなくカスタマーハラスメントあるいはネット上での発言に関して侮辱罪での被害届を考えるケースも増えています。

そこで、今回は侮辱罪に関する前例を取り上げました。

問 以下は侮辱罪の嫌疑を受けた言動であるが、実際に処罰されたものはどれか(回答は1つとは限りません)。

#1 SNSの投稿欄に「人間性を疑います。1人のスタッフの話も聞けない社長」などと記載した文章を送信して掲載したもの。

#2 SNSの投稿欄にアルバイト先前で撮影した画像を掲載するとともに,「○○(アルバイト先名)でうまくやっていくコツは,向上心を持たないことと,諦めることと,店長が言うことは聞き流してればいいということだった気がする。♯うちの○○(店長である被害者名)がご迷惑おかけしましたはパワーワードすぎ」などと掲載したもの。

#3 インターネットサイトの被害法人に関する口コミ掲示板に,「詐欺不動産」,「対応が最悪の不動産屋。頭の悪い詐欺師みたいな人。」などと掲載したもの。

#4 被害者に対し,大声で「くそばばあが。死ね。」などと言ったもの。

#5 商業施設掲示板に「○○(被害者名) コノオトコハ ワルイ オトコ デス」などと記載した紙片1枚を貼付したもの。